残りの借金5,200,000円

妻に借金を打ち明け、信頼回復とともに人生再建を目指す記録です。

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【借金の記録 十五日目】両親への電話

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こんにちは。かばです。

 

ご無沙汰になっていた借金の記録です。

 

 

 

夜の10時頃だろうか。そんな遅い時間にも関わらず、すぐに電話に出てくれた。

 

「どうしたんこんな夜遅くに」

 

話をしなければいけない言葉が、出てこない。

 

喉まできている言葉が、声にならない。

 

 

「またお金のことか?」

 

 

親が確認する。

 

 

 

「そうです。妻の口座からお金を使い込んでしまいました。」

 

 

電話先から声が届かない。

 

沈黙が続く。

 

 

「どれだけ使った?なんでそんなことしたん?」

 

「90万円。貸してもらった50万をなんとかして返したくてこんなバカなことをしました。」

 

 

「あほか!!!50万返すのになんで90万の借金になるねん!また競馬か!?」

 

 

返す言葉はない。

 

 

「申し訳ありません」

 

 

以降、追及はなかった。

 

代わりに、妻の電話番号を教えてほしいと言われたため、電話番号を教えた。

 

「直接妻に謝る」

 

 

涙が止まらなかった。同時に、激しい自責の念に駆られた。

 

 

電話を切った。妻に説明をする。

 

場の空気に耐え切れず、一旦外に出た。

 

 

なんていうことをしてしまったんだ。

 

身内でなければ、犯罪者だ。

 

いや、身内であっても犯罪者だ。

 

 

どれぐらい、外で時間を潰しただろう。

 

しばらくすると、親から電話がかかってくる。

 

 

「とりあえず、使い込んだお金は直接振り込んで返す。」

 

「申し訳ありません。」

 

「妻からは、”あなたのお子さんがしたことは犯罪ですよ?”って言われたわ。本当に情けない。」

 

 

弁解の言葉はない。

 

「もう子供じゃないねんから、こんな情けないことはやめてくれ。いまは体を休めて、しっかりしてくれ」

 

「申し訳ありません」

 

 

「親に何回も謝らせるために育てたんじゃない!!ばかたれ!!」

 

電話が切れた。

 

 

親への借金を返そうとして、更にバカにならない金額の返済を行わせてしまう。

 

私は、なにがしたいんだ。

 

 

家に戻り、妻の様子を確認する。

 

ベッドで既に眠っている。

 

いや、眠っているように見せかけているのかもしれない。

 

 

私は、普段ともに寝ているベッドではなく、ソファで横になる。

 

 

なぜか、すぐに眠れてしまった。現実逃避のつもりだったのだろうか。

 

 

 

翌朝、妻の姿は、なかった。

 

 

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