【借金の記録 二十三日目】両親の涙
こんにちは。かばです。
よく寝たら気持ちがすっきりしました。
だいぶほったらかしにしてたような気が。
借金の記録です。
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炎天下の中、快適な車内。
快適さと裏腹に、なんと両親に言うべきかまだはっきりしていなかった。
結婚式の時に、
「これからは心配かけんとってや。」
こう言って送り出してくれた両親に、なんと言うべきか。
いまだに両親に頼ってしまう自分に吐き気がする。
家の前に立つ。
意を決して中に入る。
「どうしたん。なにも言わんと」
私は、二回目のカミングアウトを行った。
「情けない」
両親は涙を流し、こう吐き捨てた。
「ごめんなさい」
「親に何回も何回もごめんなさい言うな!!」
「ごめんなさい言わせるために育てたんちゃうぞ!」
どれだけ軽い言葉だっただろうか。
もはや私の言う「ごめんなさい」は、とんでもなく軽い言葉に聞こえただろう。
なにせ、3回も親にお金を工面してもらおうとしているのだから。
しばしの沈黙の後、
「妻にはバレてないんか?」
「まだなにも言ってない。言ったら間違いなく離婚になるやろうから。」
両親はそこから無言になった。
長く続く沈黙。そして。
「あんたは人当りよくて明るくて私たちの中で自慢の息子やと思っている。その気持ちはまだ変わらない。そやから頼むからもうこれ以上がっかりさせんとってくれ」
「どんだけあるの?借金」
「120万」
両親は頭を抱える。
「毎回言うてるけどな、なんで火が小さいうちに話すことができへんねん」
「お前は毎回こんなこと繰り返している。ええ加減守るものを守れるように努力しろ!!」
反論の余地はない。
「申し訳ございません」
またしばしの沈黙。
そして、
「今回で最後にしてくれ。ほんまにこれ以上なんかあったら、うちたちいかんようになるからな。肝に銘じろ」
妻にバレることなく、再び生まれた借金は、無くなった。
再起を図る。これ以上迷惑はかけれない。真っ当な人生を送ろう。
そう誓い、実家をあとにした。
この時、私は大きな過ちを犯した。
一つは、またも借金を自分で返済しようとせず、親に頼りっきりになってしまったこと。
二つ目は、その時言えなかった借金が、まだ30万程あった。
なんでやろうな。
後に生まれる膨大な借金のことを考えたら、この時言えなかった30万なんて言い出すことは容易いものであったと思う。
この30万が、最後に大きな負債を呼んでしまうとは知らずに。
二回目のカミングアウト終了。
最後のカミングアウトまで、残り11か月。
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