残りの借金5,200,000円

妻に借金を打ち明け、信頼回復とともに人生再建を目指す記録です。

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【借金の記録 十四日目】妻への一回目の借金カミングアウト

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こんにちは。かばです。

 

 

昨日の続きです。

 

 

 

1月14日。まだまだ寒い日が続く中、妻とショッピングをしていた私。

 

どうやって誤魔化そうか。

 

いっそ口座がなくなって、誰かが不正に引き出したことにしようか。

 

そんな犯罪者的思考をしていた私。

 

 

「夕飯どこかに食べに行こうか」

 

「いいね、どこに行こうか」

 

「お寿司でも食べない?」

 

 

某回転寿司チェーンにて食事を済ませる。

 

 

食事の時、いつも妻は笑顔だ。

 

なにを食べても美味しい、美味しいと言ってくれる妻。

かけがえのない妻。

 

そんな妻に対して、とんでもないことをしてしまった。

 

 

私も同調して美味しい、と言葉を発する。

 

 

言葉に気持ちは入っていない。

 

どこか上の空の返答。

 

 

家に帰り、ソファーでくつろぐ私。

 

どんな言い訳をしようか。

妻を傷つけないようにするにはどうすればいいか。

 

そんな延命処置を逡巡する中、終焉が訪れる。

 

 

「あれ、財布の中にあったゆうちょのカード、どこか行った。」

 

「え、よく探してみなよ。どこかにあるんとちゃうの。」

 

この場に及び、まだ生き延びようとする私。

 

「いやでも誰かに不正利用されたらどうすんのよ。紛失届けを出す。」

 

妻は携帯を開き、紛失の手続きを始めようとする。

 

「いや、もう夜も遅いから別に明日でもいいんちゃうの。」

 

延命を図る。

 

 

「なんでよ。無くなってるのに早いことしとくに限るやん。」

 

 

 

 

「なにか、隠してる?」

 

 

 

「そんなわけないやん」

 

 

「いや、お金のことはいつもうるさいのになんかおかしい。早く言ってよ」

 

 

言い訳が、出てこない

 

 

「ごめんなさい。あなたのカードから90万円使いました」

 

 

妻の顔色が変わる。

 

 

「え、どういうこと。全然意味がわからへんねんけど」

 

「競馬で全部使った。全部負けた。本当に申し訳ない」

 

 

頭が下げた。妻の顔を見ることができない。

 

目に涙を浮かべ、困惑の表情を浮かべている妻。

 

 

「なんで、なんで、なんで、」

 

 

涙が、止めどなく溢れる。

 

なんて馬鹿なことをしたんだ。

いつも健気な妻を、泣かせてしまった。

 

 

そのあと、妻から何を言われたか、はっきりと覚えていない。

 

怒声が飛び、頭を下げ続ける私。

 

 

「ごめんなさい」

 

それ以外の言葉を発することができなかった。

 

 

落ち着いた後に、妻からの言葉。

 

「親に連絡して」

 

 

私は、携帯を手に取り、両親に電話を入れた。

 

再び、お金のことで迷惑を掛けてしまうとはさらさら思ってもいなかった。

 

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