【借金の記録 十日目】借金に手を出すまで②
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2018年1月13日。
私は、初めての大勝負を試み、そして負けた。
こんにちは。かばです。
私事ではありますが、昨日で断ギャンブル30日を達成しました。
たった30日かもしれませんが、毎週のように頭の中にあった競馬熱が、少しずつ冷めてきているように思えます。
もちろん、土日になると競馬のことが頭の中から完全に消え去るわけではありません。
油断しないで、これからも賭けない日数を積み上げていきたいと思います。
さて、先日の続きです。
18万という大金を手にした私。
「なんや、複勝にドカンと大きい金額を賭ければ簡単にお金が増えるやん。」
勝ったお金は、すぐに競馬に消えた。
なぜか、勝った金額を全額、いや5万でも1レースに一気に賭けることができなかった。
1万を賭け、負ければ再度1万、それの繰り返し。
気づけば18万という大金が、手元から消え去っていた。
それからというものの、給料日までは自身の手持ちの範囲内で行なうものの、給料日には前月の給与全てなくなっているという生活を繰り返していた。
そんな中、大学を卒業してからも付き合っていた彼女からは、そろそろ身を固めてほしいとのアピールが続いていた。
そして私は、2017年5月に、プロポーズをした。
夜景がきれいな場所で、精一杯のおしゃれをして。
結果はOKだった。
プロポーズをしたものの、貯金はない。
この時はまだ同棲もしておらず、遠距離であったため、お互いの貯金事情など知らなかった。
一緒に暮らす時期や場所等の話し合いを行い、12月には新しい場所にて新婚生活をスタートさせることになった。
「それまでには、最低100万は貯めたい。」
見栄を張りたがる私は、コツコツ稼ぐ選択肢ではなく、競馬にて増やすことを決めた。
自身のあるレースに、複勝をドカンと賭け続ければ、簡単に増える。
そんな根拠のない自身に囚われていた私は、負け続ける。
いや、勝つ日ももちろんあった。しかしながら給料日前には全額無くなっていた。
10月、彼女から引っ越しに伴う必要経費を預かっていた。
その金額は、30万。
絶対に使ってはいけないお金。
しかしながら手っ取り早くお金を貯めることができるチャンスでもある。
私は、勝負に出た。
10月22日。菊花賞当日。
このレースにも来る自信のある馬が出走していた。
その馬の名前は、クリンチャー。
https://db.netkeiba.com/horse/2014100656/より引用
クラシックレースの皐月賞では、前々で積極的なレースを行い、4着に粘りこんだ馬。
ダービー、セントライト記念と皐月賞後のレースで精彩を欠いたこともあって、10番人気まで人気を落としていた。
しかも、当日は大雨で、馬場が極端に悪化していた。
このような場合、前々でレースをする馬が残るレースが多いと感じており、スタミナ勝負にもってこいの馬と見立てていた。
「クリンチャーに全額賭ければ、すごいことになる。」
頭ではそう思っていた。
しかし、菊花賞にたどり着く前に、ほかのレースで散財してしまった。
手元に残るは、4万円。菊花賞までに26万、失っていた。
残り4万円で、、、何ができる。
しかし、もう賭けるしかなかった。
クリンチャー 複勝4万円
外したら、どうすればいいのか。
彼女になんて言おう。
結婚取り消しかな。
様々なことが頭に思い浮かぶ中、ゲートが開いた。
クリンチャーは、まずまずのスタート。
しかしそこから後ろに下がっていく。
なんで前に行かない。
「バカか!なんで前に行かへんねん!」
テレビに向かってこう叫んでいた。
レースは事前に逃げるとみられていたマイスタイルがよどみのない流れで逃げている。
なんと、予想もしていなかったハイペースで流れていたのだ。
最終コーナーを迎える前。クリンチャーが手ごたえよく他馬を追い抜いていく。
いける!そのままいけ!!
直線でもクリンチャーは最後の力を振り絞り、2着でゴールを駆け抜けた
全身に、血が駆け巡った。
配当は、770円。払い戻しは、30万8千円。
負けなかった。勝てた。引っ越し費用も、払える。
翌日、30万円を振り込み、手元には8000円が残った。
こんな恐怖体験をしても、辞める選択肢は、なかった。
そして、運命の1月13日を迎えてしまうきっかけを作った日が、やってきた。